AKIBI複合芸術ピクニック

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#Program/Summer

夏編の成果報告

プログラムの背景

 

私たちの3人に1人がモノを収集する理由は複雑である。一般的な個人コレクションとして知られているのは、子ども時代やアイデンティティにつながる個々の思い出の品。コレクション自体を趣味とする人、ある集団へのつながりを示すためにコレクションを行う人もいる。 また、将来的な投資として、とりわけ、高価なモノを手に入れることで知名度や名声に結びつくことを期待する人も存在している。

ミュージアム、アーカイブの分野では、知識の獲得と維持、ときにはそれを発展させることも重要である。それぞれのモノは、近くて遠い過去の物語を解き明かして、私たちを個々に結びつけ、歴史や社会習慣と接続して文化の独自性を示すことにつながるだろう。

夏編で対象となるのは、京都府織物・機械金属振興センター(オリキンセンター)に収蔵されている京丹後織物の伝統。このセンターは、地域産業における織物文化の過去、現在、未来のリソースであると同時に、織物文化の生きたアーカイブとしても機能している。インターナショナルかつローカルでもある同センターは、300年にわたって世代から世代へと受け継がれてきた丹後ちりめんの織物技術と人々によって支えられている。

 

 

問いかけと課題

 

「京丹後とその地域の人々、テキスタイルの歴史、現代のテキスタイルの実践などに潜在する多様な物語をどのように発見し、問い直し、新たな物語を紡げば、新しい世代のストーリーテラーたちを刺激することができるだろうか」

 

「オリキンセンターはさまざまな役割を担い、リソースを持っている。この専門性から利益を得られる人々(多くはセンターの存在をまだ知らない)にそのことをどのように示すことができるだろうか」

 

これらの問いを出発点として、受講生たちは3つのチームに分かれ、5分以内の映像、別のメディアとの組み合わせで「新しい物語」表現した。その制作プロセスについてもテキストや写真で記録した。

 

 

夏編の成果発表

 

2022年9月20日、京都府織物・機械金属振興センター 研修室で最終発表を実施。発表はオンラインでも同時配信した。会場には、これまで受講生をサポートした井澤一郎ほか、オリキンセンターの職員たちも集まった。

3チームそれぞれのテーマ「丹後産地の未来を織る」「京都の度量衡―はかりあう2つの京―」「はぎれが物語る、取り残されたものたち」による発表の後、コロナ療養のためフル参加できず岡山県からオンライン参加した山﨑隆正は、プログラム前半の学びをもとに、地元で「伝統工芸とは何か?」をテーマに成果をまとめるプランを発表した。

発表を終えた後、井澤は「丹後の織物業についてみんなに教えることができたのが大きな収穫。鋭い質問も多く、産地を継続させるために必要な気づきやヒントを与えてもらえた」と感想を述べた。

 

 

チームA+ (史 雲河、庄司彩未、平川めぐみ)

映像 「静輪とテンション」

テキスト 「丹後産地の未来を織る」

 

チームBrilliant (岡本真実、川口朱徳、森口 武)

映像 「単位をめぐる関係性―はかり合う2つの京-」

テキスト 「京都の度量衡~単位をめぐる関係性/はかりあう2つの京」

 

チームPretty Things (菊地綾子、福士真穂、三浦 永)

映像 「はぎれが物語る、取り残されたものたち」

テキスト 「はぎれが物語る、取り残されたものたち~丹後ちりめんの歴史的背景から社会と切り離されたものについて再考する。」

 

 

 

夏編の成果作品

 

Team A+(庄司彩未、平川めぐみ、史雲河)

 

 

「静輪(しずわ)とテンション」

 

「丹後産地の未来を織る」

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キービジュアル

 

 

 

 

 

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Team Brilliant(岡本真実、川口朱徳、森口武)

 

 

「単位をめぐる関係性-はかり合う2つの京-」

 

「京都の度量衡~単位をめぐる関係性/はかり合う2つの京~」

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キービジュアル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Team Pretty Things(菊地綾子、三浦永、福士真穂)

 

 

「はぎれが物語る、取りのこされたものたち」

 

「はぎれが物語る、取りのこされたものたち ~丹後ちりめんの歴史的背景から社会と切り離されたものについて再考する。」

 

キービジュアル

 

 

 

 

 

 

 

 

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